今や大学の授業料は、1989年以降約1,5倍になっているといわれています。
現在、学生の4割は、奨学金を利用しているといわれていますね。
ですが、卒業して社会人になっているにもかかわらず、その奨学金を返せない「奨学金返済貧乏」が増えているそうですよ。
政府は経済的な理由で、進学をあきらめざるを得ない若者を減らそうと、低所得世帯の若者に授業料減免や給付型の奨学金の支給拡大を、行う方針を示しているようですよ。
目次
奨学金返済に不安がある学生の増加
近年景気の悪化で、仕送りなど親が大学に通う子供にかけられるお金が、減っていっています。
一方、大学の授業料は値上がりが続き、学費や生活費の工面に苦労する学生が増えました。
奨学金利用者の7割が、将来の返済に不安を感じているそうです。
また、学生の7割がアルバイトをしており、2割は午後10時から朝5時までの深夜時間帯に働いています。
下宿性のアルバイト収入額は、1970年以降最も高くなっています。
公立大学と私立大学との学費の比較
では現在、大学生にかかる負担金はいくらでしょうか。
住居費等生活に必要な費用を作成してみました。
この資料は4年制大学を対象に、文部科学省「学校基本調査」2017年全国大学生生活協同組合「学生生活実態調査」の資料を参考にしています。
2017年度大学生の現状
全国大学の数:780校
大学進学率:52,6%
短期大学進学率:4,7%
仕送り額:7万610円
アルバイト代(下宿生):2万7120円
勉強時間:52,8分
スマートフォン利用時間:161,5分
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文系男子:1位 三菱商事 2位 三井物産 3位 伊藤忠商事
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理系男子:1位 三井物産 2位 三菱商事 3位 伊藤忠商事
理系女子:1位 東京日動火災保険 2位 サントリーグループ 3位 明治グループ
学生の1ヶ月の生活負担額(下宿生)11万7610円
食費:2万4770円
住居費:5万1990円
交通費:3280円
趣味・娯楽費:8800円
書籍費:1590円
文具コピー代など:1360円
衣料品や生活消耗品:5810円
電話代:3510円
貯金繰り越し:1万3270円
その他:3230円
まとめ
こうしてみると、30年前の仕送り額が8万4140円だったのに比べ、現在は7万610円と1万530円も差があります。
いかに30年前景気が、良かったかがうかがえますよね。
そういう中で、これからも上がり続ける学費にどのような対応をして行ったらいいのでしょうか。
考えてみる機会を与えられているのでしょうか。