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今や人生100年時代を、迎えつつあります。

老後は公的年金だけでは、生活していけないなんて言われています。

60歳代で定年退職してリタイアすることを考えると、老後に向けた蓄えはいくら必要なの、と不安になってきますよね。

そこで40~50歳代の共働きの世帯の方々を例に、考えてみることにしました。

これによって、少しでも老後の生活設計の参考となれば幸いです。

目次

40~50歳代の年金想定額で考えた生活費

東京都近郊に住む会社員A男さん(50)は、年収700万円あります。

その妻B子さん(46)はパートで120万円の年収があります。

20年前に35年返済で住宅ローンを利用して、一軒家を購入しました。

二人の間には中学3年の長男(14)が受験を控え、塾など何かと教育費がかかる年代となりました。

現在貯蓄が500万円あるということです。

最近、老後の生活の備えに不安を感じ始めたとのことでした。

そこでこの不安を解消するには、どのように生活設計を組むといいか資金計画を立ててみました。

■ 老後の支出は現役生活費のおおよそ8割と見積もる!

1.会社員A男さん世帯の場合、老後の収入と支出

年金 月 27万円
必要な支出   35万円
不足見込み額  -8万円

30年間の合計不足額

-8万円×12か月×30年=-2880万円

2.退職時に手元に残る金額を計算する

教育費 総額 -700万円
車購入費 総額 -100万円
現在の貯蓄 総額  500万円
退職金 総額 2500万円
退職時手元に残る金額 総額 2200万円

3.老後に不足する金額を計算する

退職後手元に残る金額 2200万円
合計不足額 -2880万円
老後に不足する額 -680万円

4.退職(15年後)までに必要な月々の貯蓄額を計算する

 不足する金額÷退職するまでの月数 

680万円÷(15年×12か月)=3万8000円

 

結果、会社員A男さん(50)の場合、月々の貯蓄は約38,000円となります。

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■ 支出は現役の8割と思っていい

現在の支出を踏まえ、老後の生活費の大枠の見通しを立てます。

そこで老後は子どもが自立し、現役時代の8割程度の生活費で賄えるといわれています。

総務省の家計調査報告によりますと、高齢夫婦の支出は月平均約27万円となっております。

また、生命保険文化センターの調査では、ゆとり暮らしの世帯では約35万円となっています。

日々生活するにあたっては、月35万円ありましたら充分にゆとりある生活ができるでしょう。

■ 人生100年時代突入

今や日本人の寿命は、人生100年時代は目の前に近づいてきました。

そこで主な収入源となる年金の見込み額が、いくらになるか気になりますよね。

日本年金機構の「ねんきんネット」で調べられます。

50歳以上の人は、毎年誕生月になると「ねんきん定期便」が届きますので、確認しておきましょう。

■ 負担が大きい教育費の確認

定年までに見込まれる教育費の負担は、生活費の重要な支出であります。

A男さんの家族は、住宅ローンがあと15年残っています。

定年は62歳なので、3年間は再雇用として残ることができるようです。

車はあと1回は買い替える予定で、100万円を準備資金にしています。

負担が大きいのは長男の教育費と思っています。

私立大学文系に通うとなると、まとまった学費が必要となるでしょう。

A男さんは、高校の教育費は通常の生活費からやりくりできますが、やはり大学となると700万円ほど別途用意しなければならないと考えました。

■ 退職金も確認する

一方、定年時にはA男さんは退職金がもらえます。

定年時までの大きな支出は計800万円ありますが、今ある貯蓄で賄い、退職金を2200万円残るようにしようと思っています。

あと680万円マイナスですが、この分はA男さんが退職するまで毎月約38,000円貯蓄を続ければいいと思っています。

毎月堅実に過ごしていけば「やりくり可能」だと思いました。

まとめ

40~50歳代になると、老後のことがちらほら頭に浮かんできます。

子供たちの教育費やマイホームを持ちたいという希望など、何かと大きな費用が必要となってきますよね。

そこで30歳代前半で、人生のプランを大まかに立てることは、重要かと思いますね。

まず第1に住宅ローン返済ですが、これは家を購入するにあたって、無理のない住宅ローンを組むことをお勧めします。

30代前半で住宅を購入し、毎月5万円前後の35年返済ローンを組むと毎月の生活費に無理なく、組み込めることができるのではないでしょうか。

貯蓄を増やして、一括返済をすることも可能でしょう。

第2に子どもの教育費があげられます。

長男の大学入学ではまとまった費用がいるでしょうから、教育費の奨学金制度を利用するのもいかがでしょうか。

いずれは子どもも自立するでしょうから、働き出したらその中から返済するようにしてもらい、計画を立てましょう。

第3に退職した後は、定年後も働けるよう、毎日の運動を欠かさず健康に注意を払いましょう。

なんらかの運動を継続すると、働く意欲も出てきますし、健康長寿で生活ができるものです。

老後は、突発的に病気やけがをすることが多くなります。

保険などかかる費用を見直し、ideco(イデコ)など活用することで、資産運用することを検討してもいいのではないでしょうか。

人生設計は、余裕のある資金計画を早めに立てることをお勧めします。

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