2018/02/17

本日17日、羽生善治竜王(47)と藤井聡太五段(15)が、東京・有楽町朝日ホールで朝日杯オープン戦準決勝が行われました。

なんと藤井聡太五段(15)が羽生善治竜王(47)を破って決勝に進出しましたよ。

史上初の”中学生五段”です。

日本将棋連盟によりますと、五段昇段の最年少記録は加藤一二三九段(78)が1955年に達成した、15歳3か月でした。

しかし、加藤九段は5段昇格時には、中学校を卒業していました。

なので、今回藤井聡太四段は、60年破られていなかった加藤一二三九段(78)の記録を、破ったということになります。

目次

中学生初!藤井聡太「五段」に

昨年、藤井四段は歴代1位の29連勝を達成し、現在は対局数62局、勝利数51勝11敗、勝率8割2分という記録4部門で首位に立っています。

順位戦とは?

ところで対局を終えた藤井聡太新五段は、次のように語っていました。

「序盤で形成を苦しくしましたが、激しい展開になった終盤戦で踏み込む手を指せたのは良かった。順位戦の昇級を目指して1年戦ってきたので、五段昇段はうれしいです」と話した。

ところで順位戦とは何でしょうか。

 

順位戦とは、名人戦の挑戦者を決める予選に当たるリーグ戦で、棋士は五つのクラスに別れ、A級、B級1組・2組、C級1組・2組があります。

このリーグ戦を、1年かけて対局しますが、好成績を収めて初めてクラスが上に上がるという。

そこで好成績を上げると、昇段するという規定があります。

17日の朝日杯準決勝では、羽生善治竜王(47)との公式戦初対局が決まっています。

 

昇段すると何が違うの?

  1. 一番の大きな違いは、なんといっても処遇と待遇が違ってきます。
  2. 周りの棋士から一目置かれ、一人前の棋士と認められる。
  3. 給料が違ってくる。

竜王戦で勝つと賞金いくらもらえるの?

将棋に詳しい人というのは、あまりいないのではないでしょうか。

そういう私も、恥ずかしいことにさっぱりなんですよ。

でも中学生の藤井聡太君がプロ棋士になったということで、興味を持ってしまいましたね。

あれよあれよという間に勝っていく様は、気持ちがいいものです。

でもやはり賞金いくらもらうのかなと、こちらの方にも気持ちがいくものです。

そこで調べたのですが、なんと優勝賞金が4320万円ですって。

去年、羽生善治竜王が優勝賞金を取りましたよね。

でも敗者の方にも、1620万円もらえるそうですよ。

竜王戦では七段に昇級する可能性があるってホント?

羽生善治竜王は、史上初の永世七冠を達成していますよね。

また、国民栄誉賞も受賞していますし、その羽生善治竜王と2月17日に対局するとは、このこと自体がすごいことなんです。

恐ろしき中学生棋士、藤井聡太五段。

史上初の29連勝から1年もたってないのに、ついに羽生竜王と対戦が実現します。

羽生竜王曰く。

「こんなに早く実現するとは思ってもいませんでしたね。多くの皆さんに楽しんでもらえるような対局ができたらいいなという風に思っています」と。

藤井五段。

「ずーっと憧れの存在でもあったので、その羽生先生と公式戦で対局できるのは光栄で、とても楽しみにしています」と、お互いに意気込みを語っていました。

ところで藤井四段から1年もたたないで「五段」に昇級しましたが、竜王戦では2組昇級を果たすと、六段に昇級するとか。

1組昇級は七段という規定もあるそうですね。

そうなんです。

順位戦は、1年間を通してリーグ戦として戦うのですが、上位3名に入るとC級1組の中で1ランク上がることができます。

この時、段位も四段から五段に昇段することになります。

同じようにC級1組からB級2組へは、上位2名は六段へ上がることができ、B級2組からB級1組へは七段へ昇級することができます。

なので決して藤井五段が七段に昇段できる可能性は十分に考えられることでしょうね。

このことも将棋界初の出来事になるかもしれません。

このまま将棋界の”将棋ブーム”を巻き起こす立役者に貢献するのではないかと思っています。

まとめ

いつも思うのですが、近ごろ考え込んで落ち込むことが多いんですよね。

そんな時、15歳の中学生が快挙を成し遂げ、おごりもなく淡々と「励みます」という謙虚な言葉に、ハッとさせられるんです。

ずーっと底辺で生きてきた?いやッもしかしたら、こうやって生きていられるだけでも幸せではないかと・・・。

彼よりも、50年も長く淡々と生きてきた私ですが、藤井五段に今後もおごることなく、精進して突き進んでいってほしいと願っています。