3月8日将棋の中学生棋士藤井聡太六段(15)は、関西将棋会館で王将戦1次予選2回戦で、師匠の杉本昌隆七段(49)とはじめて対戦して勝利を果たしました。
プロになってわずか1年4か月で、最年少史上初の六段になっています。
中学生棋士になったのは、藤井聡太六段を含めて加藤一二三九段(78)、谷川浩司九段(55)、羽生善治竜王(47)、渡辺明棋王(33)の5人です。
しかも藤井六段は14歳2か月で4段になり、加藤九段の14歳7か月という記録を塗り替えています。
もうすごいとしか言いようがありません。
今回、師匠の杉本七段に勝利したことによって、今春いよいよ七段も目の前ではないかといわれています。
ではその将棋の昇段するための仕組みを調べましたので、ご覧ください。
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目次
将棋界の昇段するための条件
ところで将棋界での昇段するための条件とは、どのようなものでしょうか。
下記の昇段するための、主な昇段条件をご覧ください。
【藤井聡太六段の今後の昇段予定】
堅実な主な昇段手段
将棋界での主な昇段手段として、1.▶公式戦勝利数2.▶棋戦最高峰の竜王戦成績3.▶名人戦の予選リーグ・順位戦の成績4.▶タイトル獲得・挑戦5.▶全棋士参加棋戦、での優勝の五つの昇段手段があります。
一番堅実なのは勝ち星を重ねることですが、この方法だと五段に昇段するためには最低810勝しなければなりません。
これだと相当の年数がいることから、他の規定を満たす方が早く昇段できることになります。
勝ち星以外でも早く昇段できる方法
早く昇段できる方法
- 竜王戦はランキング戦(1~6組)最上位の1組昇級やタイトル挑戦で七段
- 竜王1期で八段
- 2期で九段
- 名人は1期で九段
- 他のタイトルは1期獲得で七段
藤井六段のこれまでの昇段理由は?
四段プロ入り:2016年10月1日
五段に昇段した理由:2018年2月1日級 1組昇級で名人戦の順位戦の好成績によるもの
六段に昇級した理由:2018年2月17日朝日杯優勝で全棋士参加棋戦優勝によるもの
将棋界の段位はその人の実力と同じ?
段位は結果を残した証ですが、四段や五段で高段位社に勝ったり、優勝したりするのは珍しくないようですよ。
日本将棋連盟常務理事の脇謙二八段(57)は「段位は必ずしも棋士の現在の実力を反映するものではない」と説明しています。
一般的に棋力の全盛期は若い時だそうですよ。
一度上がった段位は下がることはないそうで、九段であっても、伸び盛りの若手棋士に負けることもしばしばあるとのことでした。
以前は昇段は年1回だったそうで、今は複数回の昇段が認められ、より実力が段位に反映されるようです。
また、竜王戦ではタイトル挑戦や獲得で「飛びつけ昇段」することも可能となっています。
藤井六段の今後七段になる予定は?
短期間で続けて昇段するのは、ごくまれなことだそうです。
藤井六段の場合、2月1日に五段に。
2月17日に五段を数日で六段と、超驚異的に昇段しています。
これから、今春に予定されている5組決勝に進出すれば、来期の4組が確定し、「2期連続昇級」の規定で七段に昇段する可能性があります。
藤井六段によると、結果を出せば自然と昇段できるそうです。
藤井六段曰く。
「大きな舞台で結果を残すことができるよう頑張っていきたい」と、控えめに語っていました。
まとめ
「見事」としか言いようがありませんね。
これからも将棋界での記録を塗り替えていくのでしょうが、若いうちにどんどん才能を伸ばしていってほしいものです。
彼の存在だけでも、年齢にかかわらずみんなの「力」となり、「頑張ろう」という気にさせてくれるでしょうから。
これからも記録更新が期待されるだろうから、ますます目が離せないですね。