今、画期的な個人遺伝子情報から、最適な治療法を探るゲノム医療が、がん治療を大きく変えようとしていますね。

んっ、がんゲノム医療とはなになに???

がんゲノム医療:がんの原因となる遺伝子変異を調べ、それに応じて薬を選ぶがん治療。これまで薬は臓器ごとに、効くかどうかわからなくても使われ、効果や副作用に個人差があったが、遺伝子解析の技術が進み、効く薬を事前に選べる可能性が高まった。

では、がんゲノム医療現場から、現在と明日の医療現場を見つめてみましょう。

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個人の遺伝子情報から最適な治療法を探る

米ニューヨークにあるスローンケタリングがんセンターは、がんゲノム医療の先進地である米国を代表する病院です。

その病院を昨年受診した男性患者(45)は、杖をついて通院していました。

それは進行がんの激しい痛みのためでした。

しかし、現在彼は「ゲノム医療」の治療法によって、バスケットボールが楽しめるほどに、元気になっています。

PublicDomainPictures / Pixabay

これまで同じ臓器のがんには同じ薬を使った治療法

がんゲノム医療のイメージ画像をご覧ください。

これまでのがん治療では、同じ臓器のがんには同じ薬が使われていました。

例えば肺がんだったら肺がん用の薬、肝臓がんだったら肝臓がん用の薬、大腸がんだったら大腸用の薬を使うというふうに。

これからは同じ臓器でも遺伝子変異によって変える治療法

ところがこれからは、同じ臓器でも遺伝子変異が違うと、使う薬が違うようになるのです。

別々の臓器でも遺伝子変異が違うなら違う薬を、遺伝子変異が同じなら同じ薬をというふうに。

まさに遺伝子を解析して、原因遺伝子を特定し、それぞれの最適な薬を使用するという治療法です。

最先端のがんゲノム医療治療法とは

そもそもがんは、遺伝子が傷つき変異することで起きますが、同じ臓器でも変異のタイプは何種類かあるそうですよ。

また違う臓器で変異のタイプが、同じということもあるそうな––––。

遺伝情報を解析して、がんの原因となった変異を見極め治療に生かすのが、がんゲノム治療法だということです。

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遺伝子解析による最適薬をズバリ的中した治療法

先の男性患者は、肺がんが進行して、骨や肝臓に転移していたそうです。

前の病院では見つからなかった遺伝子変異が、スローンケタリングがんセンターで判明し、その遺伝子変異に合った薬で症状は改善されたということです。

検査を担当するマーク・ラダニー博士は、「これからのがんの薬物治療法は臓器別から遺伝子変異のタイプ別に変りつつあります」と語る。

がん治療を変える最先端のがんゲノム医療研究チーム病院はどこ?

米国では、もうとっくにがんゲノム医療治療法の実用化が進んでいます。

なぜこのように米国では進んでいるかというと、多くの患者のデータを解析し、遺伝子を調べることによって、稀な遺伝子変異も見落とさないで済むのだということです。

こうした検査もカバーする民間保険がいくつもあったりして、医療現場を支えているんですよね。

それに比べ、日本では遅れているんだとか。

研究や自費診療で、一部の病院が行っている程度だということです。

しかしながら、その一部の病院が「横浜市立大学病院」だということです。

子宮体がんが進行し、治療の選択肢がなくなった千葉県成田市の石橋昭子さん(67)は、この病院を通じ、同センターにがん組織を送り、原因遺伝子が判明したそうですよ。

日本で臨床試験(治験)が進んでいる薬が、石橋さんに適しているとわかりました。

「私に合う薬が使える日が来る。もっと生きたい」。

石橋さんは前向きな気持ちになり、希望が持てたそうですよ。

がん治療を変える最先端のがんゲノム医療研究チーム病院はどこ?まとめ

米国と違って日本のがんゲノム医療は、まだまだ遅れているようです。

石橋さんの例はごくまれなことのようで、しかも遺伝子解析の多くは、米国任せのようですね。

日本では新たにがんと診断される人が、100万人を超えるんだということです。

しかし、日本でも欧米に追いつこうと政府も動き出しました。

国立がん研究センターの中釜斉(なかがまひとし)理事長も「日本中どこでもゲノム医療が受けられるよう、体制整備を急ぎたい」と決意を新たにしたということです。

日本も「医療立国」として、多くのがん患者さんに役立てたいものですね。

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