スポンサードリンク
今や「iDeCoイデコ」の愛称で知られている個人型確定拠出年金の対象者が、2017年度から拡大されているのご存知ですか。
ほぼすべての人が加入できるようになっています。
やはり不安なのは、今後のライフプラン老後の資金作りですよね。
そこで新たに利用可能になった、大阪府内の独身会社員A子さん(45)を例に、イデコの活用方法を考え調べてみました。
また、ファイナンシャルプランナーの林幸恵さんの元を訪れ、お尋ねしてみました。
目次
イデコで老後資金作りその仕組みは?
老後資金はiDeCoイデコで節税しながら運用しよう!
iDeCo(イデコ)とは、自分で掛け金を積み立てて運用する私的年金制度です。
従来は、対象者が自営業者などに限定されていましたが、2017年1月より公務員や主婦にも拡大されました。
20~59歳なら誰でも利用できるようになりました。
iDeCoイデコの税制優遇の3つの特徴
- 積み立てたお金が、全額所得控除になる
- 運用益が非課税
- 資金を受け取る際に退職所得控除などを受けられる
上記の図を見ていただくとわかるのですが、三つの節税メリットがあります。
ファイナンシャルプランナーの林幸恵さんは、「積み立てたお金は60歳まで引き出せないという原則はありますが、老後資金を作る目的なら最もお得な制度といえましょう」と語っています。
イデコで毎月2万円(年24万円)を30年間積み立てたケースを見てみましょう。
1.により、この24万円は所得から全額差し引けます。
所得税・住民税とも10%の人なら、1年間で4万8000円(24万円×20%)の税制優遇が受けられます。
30年間で144万円がお得になるという計算になりますね。
2.については、運用で得た利益には通常、約20%課税されるが、iDeCoイデコは非課税になります。
30年間の運用利回りを年平均3%ととすると、運用益の節税総額は、約89万円になります。
その分、資産残高が増えることになりますね。
最もこれは仮定の話ですので、運用に失敗すると元本割れするリスクがありますので注意が必要です。
それは通常の投資と同様だからです。
iDeCoイデコは、老後資金作りの選択肢にはなりますが、その前に自分が将来受け取れる公的年金の額を把握しましょう。
毎年届く「ねんきん定期便」から、将来の公的年金の受取額を計算することができます。
スポンサードリンク
A子さんの場合の将来の目標資産の計画プラン
A子さんの場合、国民年金と厚生年金を合わせて年163万円になります。
この額をもとに、老後の生活費の不足分や年金を受給するまでの取り崩し分などを計算し、60歳までに2000万円の老後資金を作るよう、目標を立てることにしました。
A子さんは、これまで毎月4万円の貯蓄をしていました。
貯金残高は800万円です。
2000万円になるためには、あと15年で残り1200万円を貯めなくてはいけません。
そこで拠出上限額の月12000円を、iDeCoイデコに回しました。
さらに、同じく税制優遇がある「つみたてNISA」で,月3万3000円を運用することにしました。
いずれも、国内外の株式に投資する投資信託で運用することにしました。
平均利回りで年4%で運用できれば、15年で1100万円ほどに増え、目標額の1100万円に近づけるということです。
ファイナンシャルプランナーの林幸恵さんは、「想定した通りの運用をできる保証はありませんので、年1回の運用状況をチェックする必要はありますね」と、語っています。
iDeCoイデコにかかる手数料はネットで比較しよう!
iDeCoイデコを利用する際には、手数料がかかります。
まず、証券会社や銀行などで口座を開く際、初期費用として国民年金基金連合会に、手数料2777円(税込み)を払います。
別に、1000円程度の加入手数料を取る金融機関もあります。
また、毎月の費用として、国民年金基金連合会と信託銀行に計167円の手数料を支払います。
さらに口座管理手数料も必要になってきます。
その額は、無料から月500円程度と、金融機関ごとに違いますので、ネットで調べてみるのもいいでしょう。
各社の手数料や運用商品を比較したい場合は、NPO法人確定拠出金教育協会が運営するサイト「個人型確定拠出年金ナビ」が参考になるでしょう。
まとめ
我々一般人は、ふと投資信託とか株などは「どうなんだろう?損することが多いんではなかろうか」と、疑問になってしまいますよね。
お金に余裕があるとそうでもないかもしれませんが、そうでなかったらやはり躊躇してしまいがちになります。
しかし、イデコなどは節税しながら運用するわけですから、かなりメリットはあるでしょうね。
私が若かったら、飛びついていたかもしれません。
また、運用益に対して非課税というのも、嬉しいことです。
息子にも進めてみたいのですが、なかなか仕事が忙しくて、話す機会がありません。
これから人生100年時代に突入です。
将来、充実した年金生活を送るにはどうしたらいいか、考える時代が来たのでしょうね。
スポンサードリンク