先日、午後8時ごろ100mほど離れた住宅で火事が発生し、黒い煙がもうもうとまわりを立ち込めていました。
生まれて初めて目の前で見た光景だったため、かなりショックで呆然としてしまいましたね。
次の日行ってみると、木造建ての一軒家で全焼していました。
原因は、寝たばこだということです。
目次
火事の原因の危険はそこここに!
何でもないところに、思わぬ”危険”が潜んでいます。
下記は出火原因のグラフです。
家の周り
■ 放火
家の周りで気をつけなければいけないのが、出火原因で一番多いのが放火です。
暗くて人通りの少ないところが最も狙われやすいので、気をつけましょう。
一番の抑止力は、「地域の結びつき」と「防災意識の高さ」が有効になります。
消防署や警察署が呼び掛けるよりも、効果があるようですね。
■ 家の周りに燃えやすいものを置かない
郵便物やプランターなどがたまると、火がつきやすいものなら何でもターゲットにしてしまう者がいます。
家の周りには、燃えやすいものを置かないようにしましょう。
■ センサー付きライトを設置するなど、暗がりを減らす
街頭犯罪と共通点があるので、センサー付きライトも有効になります。
■ 地域で声を掛け合う
ちょっとした立ち話など、話題にしてみるのもいいかも。
ご近所同士で声を掛け合っている地域は、放火も少ないです。
リビング・寝室
■ たばこ
たばこで怖いのが、寝たばこです。
消し忘れや、火種が気づかないうちに落ちて燃え出す、パターンが多いようです。
ふとんに落ちると「無煙燃焼」をしますので、一酸化炭素中毒で体が動かなくなり、逃げられなくなります。
他のごみと一緒にして、そこから出火することもありますので、完全に消えたことを確認してから捨てるようにしましょう。
□ 寝たばこはしない
□ 完全に消したことを確認しましょう。
■ ストーブ
電気ストーブは火を使わないので安心と思いがちだが、火災発生件数は意外と多いです。
石油ストーブと同様、上で干していた洗濯物が落ちたり、つけっぱなしで寝たり、寝返りを打った時に布団が接触したりして、着火してしまうケースが多いです。
石油ストーブの場合、給油時に引火することもあります。
□ ストーブの上に洗濯物を干さない。
□ 就寝時は必ず消す。
■ コンセント
家具などの物陰になって、見えにくい位置のものは、とくに注意が必要です。
プラグの間にたまったほこりが、空気中の水分を吸って通電し、出火するトラッキング現象が起こる可能性があります。
コンセントまわりは、カーテンや壁紙など燃えやすいものが多いので、被害が大きくなることもあります。
また最近増えているのが、パソコンや携帯電話などの充電器によるものです。
リチウムイオンバッテリーは、エネルギーが大きいので、過充電や強い衝撃を与えるなど、間違った使い方はしないようにしましょう。
□ 差し込んだままのコンセントは、定期的に掃除をしましょう。
□ 充電器は充電しまま、放置しない。
□ 以上に熱を持ったり膨らんだりした場合、すぐに使用をやめ、修理または交換をする。
□ メーカーが公表しているリコールをこまめにチェックする。
キッチン
■ コンロ
揚げ物をするとき、”油の温度が上がるまで他の用事を済ませとこう”なんて思っていたら、火柱が上がっていた、なんてことになりかねません。
火を使うときは、その場を離れないことが重要です。
また冬場は厚着をしますので、着衣着火にも気をつけましょう。
手を伸ばしたときや、コンロに背を向けてかがんだときに、袖や裾に火に触れてしまう場合がありますので注意をしましょう。
□ 火元から離れない。
□ 着衣着火予防に防災品を使う。
■ カセットボンベ・スプレー缶
中身を使い切ったと思っていても、ガスは残っています。
廃棄する際、密室でガス抜きして、引火したという事故は後を絶ちません。
使われているLPガスは、空気より重いので下にたまり、引火すると炎が広範囲に広がります。
火の気のない屋外、または風通しの良い場所でガス抜きをしましょう。
□ ガス抜きは屋外か、または風通しの良い場所でガスを抜きましょう。
それでも火が出たら?の対処方法
だれでもそうですが、天ぷらを揚げていていきなり火が燃えだしたら、パニックになりますよね。
自分の力ではどうにもならなかったら、落ち着いて次のように行動しましょう。
- 大声で近所、家族に火事を知らせ、119番通報 一人でどうにかしようと思わず、助けを呼び、すぐに119番すること。
- 消火 火が小さいうちは、消火器を使って初期消火を行うこと。
- 避難 炎が天井まで届くようだったら、即非難すること。
家の周りの火事の原因内訳はコレ!思わぬ危険が潜むポイントとは?まとめ
人は、自分に直接身に振りかかってなかったら、現実味がありません。
しかし、そうはいっても、いつどこで災難が起きるかわかりません。
全くこのような災難に対処できるように、知識だけは持っていたいものです。
そのための防災訓練は、機会があったら参加することは、重要なことです。
どんな場合でも、老若男女に限らず、教育は必要となってきます。
地域や職場の防火訓練に参加したり、防災センターにいったりすることも大切です。
本物の火を見たら、いかに恐ろしいものか、実感することでしょう。