誰しもが暮らし慣れた自宅で、最後まで住み続けたいと思う人は、多いのではないでしょうか。
自宅があるなら、お金の面でも施設に入るよりはずーっと安心です。
気兼ねなく自分の描いた終わり方ができたら、本望だと思うんですよね。
いつかはこの日が来るのですから、自分の人生は自分の選んだ道で終わりたいものです。
ただ不安なのは、要介護状態になった場合、シナリオ通りにはいかないのでは・・・?
でもですね。
あまりわからない先のことまで、思い悩むことはないかもしれませんよ。
結構、今現実のことを難なく暮らせるように、無理なくこなしていったらいいのかもしれませんからね。
何かあったら、その時はその時ですよ。
いろんな対処法があるのですから。
ポジティブに考えていきましょう。
ではその対処法をご紹介しますので、お役に立てれば幸いです。
目次
介護が必要になっても年金と介護保険で自宅で暮らそう!
定年退職後、お引越しをされたそうですね。
NYさん68歳元大学教授
介護サービスが充実している自治体に引っ越しして、今年で6年目です。
引っ越しして早々に、訪問医療のドクター、訪問看護ステーション、訪問介護事業所の3点セットを見つけました。
この3つが近所に揃っていれば、公団住宅や有料老人ホームに入る必要はありません。
とりあえず今は、自宅で次の人生に向けて、前向きに過ごそうと思っています。
介護や医療が必要になったときの各サービス
厚生労働省は、団塊世代が75歳以上となる2025年までに、重度な要介護状態になっても最後まで、住み慣れた自宅で自分らしく暮らし続けることができる、「地域包括ケアシステム」づくりを目指しています。
戦後生まれの団塊世代は、日本の復興に大きく貢献しています。
その団塊世代は今や、高齢化社会へと突入しています。
自宅で安心して暮らせる社会が求められています。
おおいに地域社会のサービスを利用できるよう、知識を持つことは重要でしょう。
介護や医療が必要になったとき自宅で受けられるサービス
■ 訪問医療のドクター :かかりつけ医と地域の連携病院の確保
■ 訪問看護ステーション:訪問看護、デイサービス、ショートステイ、24時間対応の訪問サービス
■ 訪問介護事業所:訪問介護、小規模多機能型居宅介護
■ 介護予防サービス
■ 施設・居住系サービス:特別養護老人ホーム、老人保健施設、グループホーム
■ 地域包括支援センター
■ ケアマネジャー
■ 老人クラブ
■ 自治会
■ ボランティア
■ NPO
お金がない場合は、親しい友人と情報が大切!
今回、伺いたいのは、独り住まいで介護が必要になったときのお金についてです。
夫を見送った後、自分が一人になったケースなら何とかなりますよ。
ローンを払い終えた持ち家であるってことが前提ですけれど、と前置きがありますが。
夫が厚生年金受給者であれば、その4分の3が妻の遺族年金額です。
これは我が国においての特別な制度ですので、手厚い保障と思っていただいてもいいかと思います。
独身だったり、離婚をした女性はどうですか?
問題は、子どもが小さい頃に離別・死別した女性たちです。
働き続けているから、自分の年金というフローは確保していても、生活に追われ住宅や貯金というストック形成をする余裕がなかった女性が、大半だと思われます。
年金だけでは心もとないので、慣れるまで働かざるをえません。
お金がなくても、自宅で一人満足いく最期を迎えられますか?
国民年金だけで生活保護受給しながら、満足いく最期を迎えた末期がんの60代の女性がいます。
彼女は女性のための大工教室をやってきて、まわりにお弟子さんがたくさんおり、その人たちが彼女を支えました。
ゴミ出しから買い物まで、手作りのお惣菜を持ち込んで、「おいしいね」といいあいながら食事をしていました。
本当に幸せそうでした。
お金に頼れない人は、人が財産。
人のネットワークを作っておきましょう。
「在宅おひとりさま死」のための3つの対処法
在宅終死のための3つの条件
- 自分の意思決定を大切にします。
- 医師やケアマネの専門職のネットワークを作っておきます。
- 司令塔となる人を確保します。
■自治体や国の制度を知ること
現在の生活保護制度は、持ち家や車など手放さないともらえないと勘違いしていませんか?
今は生活の運用が変わり、自宅を手放さなくても受給できますし、移動手段になっているなら、車もあっていいようになっています。
各自治体にお問合せしてみてください。
■認知症になっても、自宅で暮らせる
在宅ホスピス医の小笠原文雄さんの近著に、要介護4の認知症の女性が自宅で亡くなるまでの、3か月間の自己負担額の詳細が載っています。
1ヶ月だいたい5~8万円弱。
介護保険、医療保険を使ってさらに自費で、ヘルパーに来てもらいました。
サ高住に入るよりも、はるかに安いですよ。
それに自宅で気兼ねなく最期を迎えられたのですから、大往生だったことでしょう。
介護予防支援とは?自宅で最期まで過ごせるサービスとは?まとめ
現在、ほとんどの人が、こどもに面倒を見てもらいたいと、思っている人は少ないでしょう。
やはり一人で自宅で最期を送りたいと、思っているのではないでしょうか。
子どもがいてもいなくても、最期は一人なんですから、身内はあてにはできないでしょう。
ならば自分の最後は自分で決め、それなりのシナリオは作っておきたいものですよね。
誰にも迷惑をかけないで、最期を迎えられたらとはいっても、やはり生きているだけでも、社会に貢献してきているのですから、最期くらいは自由にいきたいものです。
40~50代までは、自分の生活で精いっぱいだったのですが、60代の半ばになってやっと自分の最期を、どう生きるかを考えるようになってきました。
自分の両親、夫の両親を見てきて、大きな問題もなく納まるところに納まっています。
私に与えられた、この自然な環境をありがたくもあり、これから先社会に貢献できることを希望しているため、私の使える臓器、またはこの身体すべて誰かの役に立てられることを希望しています。
そのような人生になるよう、精進して暮らしたいと思っています。