台衿付きシャツカラーブラウスは、流行に左右されないシンプルなデザインのブラウスです。

一つの型紙で生地を変えると、また違った雰囲気の良さが出てきますので、何着も作りたくなりますね。

また色によっては季節を問いませんし、年中着用することができるブラウスですからね。♪

当教室でも、まず台衿付きシャツカラーのブラウスを作りたいと、言ってくる方が結構多いんですよ。

そこで、今回はその台衿付きシャツカラーブラウスの作り方、縫い方の全容を、製図から型紙作り、完成までお教えしたいと思います。

初心者の方には少し難しいと感じるかもしれませんが、一から一つ一つコツコツやると、最後にはいいものが出来上がってます。
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このやり方は、アパレルメーカーで行っているやり方ですので、手感覚の洋裁の縫い方と、少し違うかもしれませんね。

しかしこのやり方の方が、型紙さえ作ったら、生地の素材を変えて何度でも同じものができますし、アレンジも簡単にできますので、一石二鳥の気にいった洋服が出来ますよ。

洋裁の知識がある人は、スムーズにできるかもしれませんね。

とにかく切り躾がいらないのが、最高にいいですね。

1着作るのにそんなに時間もかかりませんし、とにかくストレスがありませんよね。

その代わり、製図から生産用の縫い代付き型紙の作成までが、少し時間がかかるでしょうか。

しかし、それも慣れると案外苦にならないものです。

では写真など参考に、縫い方の手順を書いていきましょう。

 

目次

台衿付きシャツカラーブラウスの縫い方手順

作成者:F・Y

■ 材料:生地用尺=90cm巾×2m

■ 素材:綿・ポリエステル・デニムなど

■ 接着芯:衿芯、カフス芯、ポケット雨蓋芯  (約90cm巾×50cm)前立て芯

■ 付属品:ボタン8個(9mm)

 

台衿付きシャツカラーブラウスの型紙作りの工程作業

1.台衿付きシャツカラーのスタイル画を描こう!

スタイル画を描くことにより、製図の形が明確になります。下記のデザインはダーツがないように見えますが、実は、洋服にはダーツが必ずありますので確認しましょう。

ダーツがないと、立体的な洋服はできません。

下記のデザインはアームホールとウエストにユルミのダーツが入っています。

 

 

2.ハンガースタイル画を見ながら製図を引こう!

 

 

3.製図の上に試し用のシーチングを乗せ、パーツごとに写し取ってミシンで縫い、組み立て実際に着用して着易さや問題点などをチェックする。このことをトワールチェックといいます。

 

 

4.この台衿付きシャツカラーの製図は、「ダーツ処理作図方法」の著書に掲載しております。

Yさんの場合、身頃、袖など全く修正はありませんでしたが、作品が出来た後、首回りが少し大きく仕上がったかなという感じでした。

首回りは原型そのままの、数字(38cm)でよかったですね。

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5.原図では修正なしでしたので、原図からそのまま縫い代付きパターンにしました。

6.縫い代付き型紙ができたら、生地の上に型紙を置き、裁断していきます。その時、注意しなければいけないのは、裁断した切れ端がギザギザにならないこと。必ず型紙通りに裁断してください。裁断は裁ちばさみよりローラーカッターの方がきれいに切れるので、お勧めいたします。

 

台衿付きシャツカラーブラウスの縫製手順

洋服の縫製は、洋裁をしたことのある経験者は、ほとんどの方が型紙があると、いつの間にか縫えている人が多いですね。

それはなぜかというと、大まかな手順さえ説明すると、型紙通りに手順を通らざるを得ない作業工程になっているからです。

そのことは型紙通りに作業をするということになりますので、基本はミシンが使えるかどうかになってきます。

ミシンさえ使うことができたら、型紙のパーツごとに組み立てていき、そのパーツを一つのブロックにし、それぞれのブロックをドッキングさせるといったふうに、服モノづくりをしていきます。

なので今回は、台衿付きシャツカラーブラウスの手順だけを、簡単に書いていきます。

1.後ろ身頃中心にタックを作り、後ろヨークが2枚あるのでその2枚のヨークで挟み込んで、1㎝のところを地縫いする。

2.表ヨークと縫い代に0,2cm(服飾用語=コバステッチともいう)のステッチをかけておく。

3.雨蓋を中表に地縫いし、ひっくり返してコバステッチをかけ、アイロンで整えておく。

4.ポケットはアイロンで形をつけておく。

5.右前身頃の胸に雨蓋とポケットを右胸所定位置にミシンで縫い付ける。

6.前身頃と前ヨークを縫い合わせる。

7.前立てを前身頃に縫い付ける。

8.後ろ身頃の脇と前身頃の脇を中表にして縫い合わせる。

9.縫い代端はロックミシンをかける

10.袖のあきを作りカフスを縫い付け、整えておく。。

11.袖下を中表にして地縫いし、縫い代端はロックミシンをかける。

12.袖山の縫い代1cmのところに、前合印から後ろ合印のところまで捨てミシンをかける。

13.パターンに書いてあるイセ分量だけ捨てミシンの糸を、縮めておく。

14.身頃の袖ぐりと袖の袖ぐりを縫い合わせる。

15.袖ぐり縫い代端はロックミシンをかけておく。

16.裾縫い代端は、三ツ折りにしてミシンをかける。

17.上衿を中表に合わせ1㎝のところを地縫いして、ひっくり返しコバステッチをかけ、アイロンで整えておく。

18.上衿を台衿で挟み込み、縫い合わせて、アイロンで整える。

19.台衿を身頃に縫い合わせて、ステッチをかけておく。

20.前立て、台衿、カフスに眠り穴かがりのボタンホールを取り付ける。

21.それぞれのところにボタンをつける。

22.完成

まとめ

当教室では毎週水曜日午前の部10:00~12:00 午後の部1:00~3:00に授業を行っております。

個人指導ですので、初心者の方やパタンナー希望の方にピッタリの教室です。

お問い合わせの上、お越しください。

あなたに合ったカリキュラムを作成いたします。