寝ているときに急に足のふくらはぎに激痛が走って、目を覚ましたことはないでしょうか。

健康な人やお年寄りまで多くの誰もが、経験していると思われる足のつり。

よる夜中に急な足のふくらはぎの激痛は、誰でもびっくりしますよね。

ではこの足のふくらはぎの激痛は、なぜ起きるのでしょうか。

そのメカニズムを、これから解きほぐし探っていってみたいと思います。

目次

こむら返りの足のつりは【筋肉の急な収縮】から

感覚受容器を刺激するため強い痛みになる

足のつりは『こむら返り』とも呼ばれます。

『こむら』とはふくらはぎのことを指します。

『足がつる』と言ったら多くの場合、ふくらはぎがつるというでしょう。

ただし、太ももや足の指、お腹や背中の筋肉がつったことがある人もいるでしょう。

東海大学医学部客員准教授「かなまち慈優クリニック」院長の高山哲朗氏は、「つる」というのは、筋肉がけいれんして異常に収縮し、緩まなくなる状態をいいます。

筋肉があまりに急に収縮すると、筋肉の表面などにある「感覚受容器」という痛みを感じるセンサーをまず刺激するそうですよ。

このため、足などが「つる」と感覚受容器をとおして強烈な痛みを感じるのだそうです。

私も足のふくらはぎや足のひとさし指がよくつるのですが、この症状が夜中に発生した時は、一瞬何が起きたのかパッと目が覚め、「イテッテテー」とふくらはぎを両手で絞り込むようにして挟み込みますが、しばらくして痛みは治まりまた寝るといったふうですね。

まぁ大したことないと思っていても、どうしてこうなるのか、不思議ですよね。

そこでなぜそうなるのか原因などを調べてみました。

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足の「つり」の原因

  • 血液中の電解質バランスの乱れからくる、カルシュウム・マグネシュウム・カリウムの不足:カルシュウム・マグネシュウム・カリウムといった電解質には、筋肉を収縮させたり、弛緩させたりする役割があります。大量に汗をかくと、電解質も体外に排出され、そのバランスの崩れから、筋肉がつりやすくなるということです。サッカー選手などが試合中に足がつるのは、この可能性が高いです。
  • 血液の循環が悪くなるための血行不良:ふくらはぎは心臓から遠いため、血のめぐりが悪くなりがちです。寝ている間は体温が下がるため、更に血の巡りが悪くなり、つりやすくなります。
  • 疲労によるつり:一日中立ちっぱなしの仕事など、筋肉の収縮、弛緩をうまくコントロールできなくなり、つることがあります。

こむら返りの予防と対処法

足がつったらどうすればいいのか、訪問看護ステーションの理学療法士、篠塚哲也氏にお尋ねしました。

筋肉がつるということは、筋肉が異常に縮こまることなので、それをじっくりゆっくり伸ばしていくといいですと(前出)曰く。

例えばつった足を前方に伸ばし、つま先を手前に引きます。

こうすることで、足の裏側の筋肉が伸び、縮んだ筋肉が徐々に緩和され、痛みがなくなっていきます。

体が硬くなって、足の先に手がとどかなかったりした場合、タオルなどを足の裏にひっかけ、タオルを引いても効果はありますよ。

 

こむら返りにならないための予防

こむら返りの怖いところは、一度足がつると「癖」になって、何度もつってしまいがちになることです。

そこで予防策として次のことを心掛けるといいでしょう。

  1. 定期的に寝る前に、いすなどに腰を下ろした姿勢で、足の甲やつま先を握り、前後、斜めの方向にゆっくりと曲げるなど、ストレッチをする。
  2. 青竹踏みで足の裏を、柔らかくほぐすのも効果があります。
  3. 入浴などで筋肉をほぐしたりするのも効果あり。

 

こむら返りの原因は?睡眠中急な寝伸びのふくらはぎ激痛の対処法 まとめ

こむら返りは病気ではありませんので、そんなに心配することはないでしょう。

ですが、夏になると気温の差が、いつの間にか気づかぬうちに、体の中で異変が起きていることがあります。

立ち仕事で体がだるいとか、通勤電車や仕事場のエアコンなど、温度差によって血の巡りが悪くなっていることが多いです。

血の巡りが悪くなると、様々な要因が重なることで、こむら返りが頻繁に起きるようになったら、注意した方がいいでしょうね。

人間の体は複雑ですので、病気のサインを出している可能性もあります。

常にご自分の体調を考えながら、健康な体で一日を過ごしましょう。

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