私より二つ年上で、全国ツアーを行ってきた歌手の高橋真梨子67歳。
今でも20年前の更年期障害の後遺症に悩まされているとのこと。
ここで「高橋真梨子」という人物を、若い方はご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、ご紹介させていただきますね。
彼女は1984年、咲~かせ~て咲~かせて桃色吐息♪という歌を大ヒットさせ、ハスキーで透き通った声の日本を代表する現役の歌手です。
彼女の歌声を聞くと、その世界にすーっと吸い込まれていき、勇気をもらえるんです。
当時、子育てと仕事との板挟みで心のコントロールがうまくいかなかったとき、彼女の歌声が流れると、心がとっても和やかになりましたね。
そんな彼女にも更年期という年代は必ず来るものですが、その壁は思いのほか厚かったようですよ。
目次
更年期高橋真梨子の更年期症状との壮絶な闘いとは?
6日、高橋真梨子さんは、TBS系の「白熱ライブ ビビット」で真矢ミキさんと更年期障害&失恋話について対談を行い、かなりの盛り上がりを見せていましたよね。
今だからこそ淡々とみんなの共通する興味ある話をされていましたが、実際のところどうだったのでしょうか。
その時の状況を、語っていただきましょう。
更年期に入った高橋真梨子の更年期症状の発症時期と症状
更年期はおおよそ45歳から55歳の10年間を言いますが、これはあくまでも平均的な数字であって、個人差がありますので一概にこの期間だとは言えません。
しかし、ほとんどは女性ホルモンの変化によるものだといわれていますので、閉経する前後に発症するものかと思われます。
下記のイラストのように若い時は、卵巣機能が活発に動いていますが、更年期に差しかかると思うように卵巣がうまく働いてくれないのです。
これにより様々な要因が加わり、様々な症状を発症させます。
例えば、身体的疾患として、頭痛、吐き気、めまい、のぼせ、ほてり(ホットフラッシュ)、発汗、動悸息切れ、肌荒れ、肌の乾燥などなど。
次に精神的疾患としては、やる気が起きない、喪失感、絶望感、不安・恐怖感、イライラ、躁鬱感、脱落感。
「高橋真梨子」更年期症状と発症時期のいきさつ
高橋真梨子さんは、47歳頃から更年期症状に見舞われたと、公表しています。
それからは長い期間更年期障害に苦しまれたようで、なにをするにもやる気が起こらず、些細なことが出来なくなっていったと、語っていましたね。
「何か変だなと最初に思ったのが、47、48才のころだったと思います。何をするにもやる気がなくなり、今まで身近なこと、例えば掃除とか洗濯とか、些細なことをそれなりにこなしていたのですが、それらが手につかなくなったんです。何か変だなという感覚はありました。ですが、どこも悪くないのにお腹が痛くなったり、ホットフラッシュが出たり、頻尿だったり。そんな時期に親知らずを抜いたのですが、歯の治療をしたことで、体の調子がさらに一気に悪化してしまって・・・」と。(高橋真梨子)
40代の半ばから50代の閉経期の前後おおよそ約10年間、女性ホルモンの減少において卵巣の働きが低下していく更年期という、避けて通ることのできない時期。
そこで脳の一部が、女性ホルモンの分泌を”早く出して”と促しても、年齢とともに低下している卵巣が、この要望に応えられないため、脳がパニック状態になるのです。
そこで、自律神経の乱れから身体にさまざまな症状(更年期症状)が生じてくるということです。
突然、身体が熱くなる、ほてりいわゆるホットフラッシュですね。
高橋真梨子さんは、年齢的にもここから更年期症状が始まったと思われます。
耳鳴り、吐き気、腹痛、頭痛、動悸、めまいetc…、その症状は100以上にのぼるでしょうね。
かなり辛かったと思います。
これらの症状は個人差はあるものの、多くの女性が何か恐ろしい病気なのではないかと、不安と恐怖に襲われがちになるものです。
「ご飯も、飲み物ものどを通らなくなって、胃もムカムカする。食べ物も飲み物も見るのも嫌なくらい。病院で胃を診てもらっても何も悪いところはない。結構、ドクターショッピングもしましたよ。内臓や胃とか、MRIやCTも撮ったり、とにかくいろいろ診てもらったけど、別に悪い箇所はなく、結局、そういう年齢なんだと」(高橋真梨子)
更年期障害は、身体だけでなく精神面でもイライラ、倦怠感、喪失感などの症状を引き起こしてきます。
そこからうつ症状などに発展し、更年期うつ病に悩まされる人も少なくありません。
高橋真梨子さんもそのひとりだったと思います。
仕事も長期間休み、外にも出れず、家で引きこもり寝たきり状態になってしまったようです。
「仕事も、したいとは思うんですが、思うように体が動かない。じっとしとくしかない。でもじっとしているのが辛く、イライラする。いざ動こうとすると動けないんです。今はホルモン補充療法なども一般的になりましたが、私たちの年代の人は、あまり生理的に受け入れられないのですよね。たまに精神安定剤や食欲の出る薬をのむ程度でした」(高橋)
そんな苦悩と闘う彼女を、ずっとそばで見守ってくれ、支えてもらえたのが夫であり、彼女のプロデューサーでもあるヘンリー広瀬氏(69才)だったそうですよ。
互いに“戦友”といって共に歩んできたそうですが、1993年にふたりは結婚しています。
当時の高橋真梨子さんを、「食べられないからステージに立てない、食べられないから歌うことができなくなるっていう、恐怖感が自分の中で膨れていったみたいで、その葛藤がどんどんひどくなってうつになってしまったんですね」とヘンリー広瀬氏はこう見ていたんだそうですよ。
この流れは私も非常に理解できますね。
なぜなら同様なことを私も経験していますので・・・。
この更年期障害で何が怖いかと言うと、更年期うつ病に移行していくということです。
そこで更年期うつ病と気づかず放置していると、最後には”自死”というとんでもない事態を、招く恐れがあるということを認識しなければなりません。
更年期・更年期障害・更年期症状との向き合い方
更年期は女性であれば、年齢とともに少なくとも避けては通れない期間です。
それによって引き起こされる様々な更年期症状は、多少なりとも多くの女性にあらわれるもろもろの症状。
これらの症状を、自分に与えられた障害の少ない更年期症状にするか、もしくは光の見えない真っ暗なトンネルの中で、もがき苦しむ更年期うつ病にするかは、あなたにかかっているかもしれません。
がんばってきたあなたを、自然の神様はそう簡単に奈落の底には落としません。
一日一日をできるところから改善していき、ちっぽけなことでもいいのです。
自分に与えられた目の前のことを、やっていきましょう。
そこにはまわりの思いやりのない言葉を、浴びせられることもあるでしょう。
逆に小さな勇気をもらうこともあるでしょう。
それらがすべてあなたの生きる糧となって、時間とともに大きな人間になっています。
更年期 高橋真梨子の更年期障害とうつ病との壮絶な闘いとは?まとめ
高橋さんは、今でも20年前の更年期障害が残っているそうですね。
しかし、最近テレビでもお見掛けするようになりましたし、万全とまではいかなくともきっと更年期障害という女性特有の病気を、克服なさったんだと思いますね。
「高橋真梨子の歌」を聴きたいという方は、私たち世代は多いでしょうね。
今後も活躍が期待されることでしょう。