私たちの暮らしをサポートしてくれる公的年金制度は、身近なようでいて、いまいちわかりませんよね。

制度が複雑なせいもありますが、若い方はずーっと先のことだからと、もうひとつピーンときてないはず。

ですが、将来受け取れるはずの年金が、受け取れないということになったら大変です。

そこで、公的年金制度の正しい知識を身につけ、上手にご自身の年金を満額受け取れるようにするにはどうしたらいいか。

これから公的年金制度のことを、できるだけわかりやすく説明していきたいと思います。

正しく年金を受け取るための豆知識

公的年金制度には、基本的には「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金保険」があります。

またそこには「老齢年金」「障害年金」「遺族年金」が受け取れます。

「自分はどんな種類の年金がいくらもらえるのだろう?」「手続きはどうしたらいいの?」「そもそも少子化の時代に年金が本当にもらえるの?」といった疑問や不安がいっぱいではありませんか。

ですが、そういった疑問や不安は、公的年金制度の仕組みをしっかり理解することによって、解消することができますので、以下ご覧ください。

公的年金制度の仕組み

公的年金のベースとなるのは、1階部分の20歳から60歳未満の、すべての人に加入が義務付けられている「国民年金(基礎年金)」になります。

これは自営業者・学生・無職の人など第1号被保険者を対象とした人になります。

次に、2階部分の民間企業の会社員や公務員などの第2号被保険者。

第3号被保険者に第2号被保険者の配偶者などです。

そこで第2号被保険者は国民年金に加えて、厚生年金保険にも加入していますので、その分給付される年金額も多くなります。

一般的に公的年金といえば、原則65歳から受け取れる老齢年金をイメージするかと思いますが、病気やけがで一定の障害になった場合や、配偶者や親を亡くした場合にも年金が給付されることを、覚えておきましょう。

収入のない学生など国民年金の納付猶予と免除制度について

 現在学生ですが、収入がありません。どうしたらいいですか?

 学生の時や失業したなど、収入がない人、もしくは所得が低い人は、保険料を納めるのは難しいでしょう。その場合は保険料の納付を一時的に猶予したり、納付を免除する制度がありますので、日本年金機構に詳しく尋ねてみましょう。

尚、猶予と免除では年金額に違いがあります。

猶予された期間は年金額へ反映されませんが、免除された期間は年金額へ一部反映されますので、確認しておきましょう。

どちらにしましても、手続きは必須ですので、もし手続きしてない場合、年金が給付されない可能性が出てきますので、必ず手続きしてくださいね。

自分自身で手続きしないと、面倒だなんて言ってると、給付してもらえなくなりますので、注意してくださいね。

未納期間がある場合、後納できる制度があることご存知ですか?

あなたは国民年金の保険料を、納め忘れはありませんか?

また納め忘れの人にも、年金受取額を増やす制度があることご存知でしょうか。

後納制度を使えば、2015年度(平成27年)10月から2018年度(平成30年)9月までの3年間に限り、過去5年分まで納めることができますよ。

目安として、1ヶ月分の後納保険料を納めると、65歳からの老齢基礎年金が年間1624円増額になりますよ。

未納期間がある方は、ぜひこの機会に後納制度を、利用してみてはいかがでしょうか。

障害年金ってどんな病気が対象なの?またその要件は?

あなたは白内障や認知症、肺結核、糖尿病etc・・・・。

これらの病気になったとき、障害年金の対象になる可能性があること、ご存知でしょうか。

病気やけがで一定の障害状態になった場合に、支給される障害年金の対象疾病は実に広く、身近な病も含まれていることが多いです。

医師の診断によっては、重労働を制限されたり、残業や海外転勤が難しくなったりすれば、障害年金が支給される可能性があります。

自分で自己判断するのではなく、年金事務所に聞いてみることをお勧めします。

公的年金は、自ら請求しなければ受け取ることはできませんので、思い立ったらすぐに行動しましょう。

■ 障害年金の対象範囲例

目の障害:白内障・緑内障・ブドウ膜炎・眼球委縮・癒着性角膜白斑

精神の障害:認知症・老年性精神病・アルコール精神病・そううつ病・てんかん性精神病・自閉症・アスペルガー症候群

呼吸器疾患の障害:肺結核・じん肺・気管支喘息・慢性気管支炎・慢性呼吸不全

循環器疾患の障害:慢性心包炎・リュウマチ心包炎・慢性虚血性心疾患・冠状動脈硬化症・狭心症・心筋梗塞・憎帽弁狭窄症

腎疾患、肝疾患、糖尿病の障害:糖尿病性腎症・慢性腎炎・ネフローゼ症候群・慢性糸球体腎炎・慢性腎不全・肝硬変・多発性肝膿瘍・肝がん・糖尿病

血液、造血器、その他の障害:悪性新生物(がん)・白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・ヒト免疫不全ウイルス感染症(HIV)・慢性疲労症候群・化学物質過敏症

遺族年金は父母や孫が対象になることもあります!

生計を支えていた配偶者、あるいは親がなくなってしまった場合、遺族の暮らしをサポートする遺族年金があります。

亡くなった人の保険料納付済期間が加入期間のうち、3分の2以上あることなどを条件に支給されます。

遺族基礎年金の対象は、子のある配偶者、18歳到達年度の末日までの子どもなどで、2014年(平成26年)からは父子家庭も対象となりました。

遺族年金の対象となる遺族がいない場合、寡婦年金または死亡一時金の対象となる可能性があります。

【公的年金制度】収入のない学生はどうなの?正しく受け取るために!まとめ

公的年金制度は、どうしても現時点では先が不透明なものなので、ピーンと来ないことがあるようです。

ですが、いずれは誰でも年は取るものです。

あっという間に年月は過ぎていきます。

公的年金制度は、私の年齢になって初めてそのありがたみがわかってきます。

自分自身で長い期間積み立ててきたとしても、社会全体で老後を支えてくれるのですから、とてもいい制度だと思います。

将来どうなるかわからないと考えるよりは、制度に従い自然の摂理に合わせて生きる方が、賢いのではないかと思います。

今は「iDeCo」「つみたてNISA」など個人年金に代わるものが出まわっています。

それらを上手に利用して、老後を豊かに過ごすのもいいのではないでしょうか。