これからの季節、草むらや野山に山菜を取りに行く機会が、多くなってきますよね。

そんな時、どのような服装で野山に出かけますか?

市街地でもイタチなど野生動物が出没するところは、草むらや野山などにマダニがいると思った方がいいでしょうね。

近年、マダニが媒介するウイルス性の感染症で死亡する事例が、発生しています。

そこでマダニに噛まれないよう、注意しなければいけないこと、噛まれた時の対処方法や治し方などを、ご紹介したいと思います。

下記の記事は読売新聞8月30日朝刊を参照しています。

マダニが媒介するウイルス性感染症

野山に行くときの服装

野山などに入る時の服装は、まず肌の露出を避けることは必須条件です。

  • 頭は帽子やタオルなどで覆いましょう。
  • 首はハイネックの首を覆いつくすような上着か、もしくはタオルを巻きましょう。
  • 両手は軍手や手袋を着用しましょう。
  • 上着の裾は、ズボンの中に入れましょう。
  • 靴は長靴がいいでしょう。
  • ズボンの裾は、長靴の中に入れましょう。

マダニが持っているウイルス性感染症はなぜ起きる?

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスを持つマダニに血を吸われると、感染して発症します。

こうしたマダニは、主にイノシシやシカなど、野生動物の血を吸って生きています。

なので、市街地周辺でも野生動物が出没していれば、マダニがいると思った方がいいでしょうね。

ダニの中でも「タカサゴキララマダニ」「フタトゲチマダニ」は、SFTSウイルスを持つマダニとして知られています。

またウイルスを持ったマダニは、全国で見つかっています。

これまで患者は、280人に上っていますが、致死率は2割を超え、高齢者の割合が高くなっております。

地域としては、西日本に患者数が多く、その理由として気候が比較的温暖で、マダニが生息しやすいからだそうですよ。

マダニに噛まれたらどんな症状が出るの?

マダニに噛まれるとまず高熱が出ます。

その他、食欲不振や嘔吐、下痢、腹痛などが主な症状として出ますね。

 

また似たような症状としては、感染性胃腸炎などの消化器疾患に間違われることも少なくありません。

そこでマダニの潜伏期間は6~14日だということです。

この間に体内で一気にウイルスが増え、赤血球や血小板が壊され、多臓器不全を起こします。

そして、消化管出血など病状が一気に悪化する恐れがあるのも、この病気の特徴です。

症状が出たら、すぐに医療機関を受診しましょう。

マダニに噛まれたらどう治すの?

患者の多くは、むずがゆさや違和感で刺されたことに気づいています。

マダニが付着していたら、手で払うか、ワセリンや粘着テープをつけて30分ほど置き、窒息させてから除去します。

取れなければ無理に引き抜かず、医療機関で処置してもらいましょう。

症状が出た場合、ウイルスに直接作用する特効薬はありませんので、その時は対処療法が中心となります。

初期ならば、補液や輸血などで全身状態の改善を図ります。

ステロイドなど、炎症を抑える薬の使用も検討されます。

重症化すると治療の選択肢が少なくなるので、速めの診断、対処が大切です。

マダニに噛まれないための予防法は?

先にも記述しましたが、草むらや野山に行くときは、肌の露出がないように長袖、長ズボン、首にはタオルを巻き、長靴を履くようにしましょう。

防虫剤として、「ディート」「イカリジン」という成分が入った、市販の防虫剤は有効です。

濃度がそれぞれ30%、15%のものを選び、服の上から吹き付けます。

吸血前の成虫は、3~4mmの大きさで、入浴時にマダニがついていないか確認しましょう。

マダニは肌の柔らかい部分を刺し、関節の内側など見えにくい部位に付くことが多いです。

付着すると刺す場所を探し回り、血を吸い始めるまでに1~2日かかるといわれています。

早めに発見できれば、発症を防げますので、野山などに行ったときは注意しましょう。

まとめ

子供や高齢者の方は、体力がないことが多いです。

なので、様々な感染症にかかりやすくなります。

先日もO-157が発生し、ほとんどの患者さんが子どもと高齢者となっております。

まず根本的なところで、体を鍛えておきましょう。

食べ物や適度な運動など、新陳代謝を良くし、様々な病気に打ち勝てるよう、日々の生活を有意義に過ごしましょう。

 

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