いよいよ9日に開幕する平昌五輪では、スピードと高さ、技を生かした華麗な空中技などで観衆を魅了するのは、なんといってもスノーボードですよね。
スノーボードは、五輪では比較的歴史が浅いんですよ。
なんと、1998年長野大会で初めて、正式種目として採用されています。
この時は、大回転とハーフパイプが行われましたが、それ以降、冬の五輪で実施種目が徐々に拡大していっています。
今回、平昌オリンピックで新種目として「ビッグエア」が採用されていますね。
では、ビッグウエアスノーボードを含めた5種目が実施される競技を、メダル候補者とルールを説明していきたいと思います。
目次
スノーボードの競技種目のルールとメダル候補者
勝敗を決める方式は、①ゴール順と②採点の2種類になっています。
- ゴール順:パラレル大回転・スノーボードクロス
- 採点:ハーフパイプ・ビッグエア・スロープスタイル
ビッグエア 【新種目】
今大会で、はじめて採用された新競技です。
一つの大型ジャンプ台から飛び出して空中技を披露し、難易度や完成度、高さ、着地などを採点する競技です。
6人の審判が100点満点で採点します。
最高と最低を除いた平均点で競い合います。
予選 2回滑り、高い方の特典が採用される
決勝 3回滑り、高い方から2回の合計得点で順位を決める
代表内定者:大久保勇利・國武大晃・鬼塚雅・岩渕麗楽・藤森由香・広野あさみ
注目すべき点
空中技を競う点では、フリースタイルスキーのエアリアルにも似ていますが、高く飛ぶエアリアルに対し、飛距離が長いのが特徴。
ジャンプ台の飛び出し口から着地面までは約40メートルあります。
パラレル大回転
旗門のあるコースで、選手2人が並走するパラレル方式でタイムを競う競技です。
予選 赤と青の各コースを1回ずつ滑り、2回の合計タイムの上位16人が決勝に進む
決勝 1対1のトーナメント。勝ち上がり方式で行われる
代表内定者:斯波正樹
注目すべき点
決勝トーナメントでは、1回目に先着した選手が、そのタイム差だけ早く2回目のスタートを切ることができる。このため2回目は、先にゴールした選手が勝者となる。
ハーフパイプ
半筒状のコースで5~6回繰り出される空中技を、審判員が演技全体の印象で採点する。
6人の審判が100点満点で採点し、最高点と最低点を除いた平均点で競う。
予選 2回の演技を行い、ベストスコアを競う。上位12人が決勝に進む
決勝 3回の演技を行い、ベストスコアで競う。
代表内定者:平野 歩夢 ・平岡 卓・片山來夢・戸塚優斗
注目すべき点
男子の最高難度の技の一つが「ダブルコーク1440」。栓を抜くコークスリューのような鋭い縦2回転を、横4回転(360度×4=1440)に組み込み、激しく回転する。個性豊かなウェアやボードなども、華やかな雰囲気を際立たせています。
スロープスタイル
障害物やジャンプ台が設置されたコースで、全体的な滑走技術を競う競技です。
設置される障害物の数は、ジャンプ台を含めて6個以上あります。
選手は自分でどの障害物を使うか選択して滑走します。
予選 2回滑り、高い方の得点が採用されます。上位12人が決勝に進みます。
決勝 3回滑り高い方の得点が採用されます。
代表内定者:大久保勇利・國武大晃
注目すべき点
後半に行われる華やかな連続ジャンプに最も注目が集まるが、コース全体をいかにスムーズに滑走できているかも採点のポイントとされます。前半の障害物をリズムよく乗り越えられることが、後半のジャンプの勢いをつけることができます。
スノーボードクロス
4~6人が一斉にスタートし、起状や急カーブジャンプ台などがあるコースで順位を競う競技です。
予選 一人ずつ滑り、ランクを決める
決勝 トーナメント方式で、上位の2~3人が次のラウンドへと進む。タイムに関係なく、ゴールに達した順番がそのまま順位となる
代表内定者:
注目すべき点
複数の選手が同時にスタートするため、激しい接触が多く、上位と下位が一瞬で入れ変わることもあります。大柄な選手が猛進したり、小柄な選手が技術や駆け引きで勝負したりと、それぞれの戦略や思惑がぶつかり合う。
平昌五輪スノーボード空中技でメダル候補は誰?まとめ
スノーボードは技、高さ、スピードとの戦いになってきます。
女子では平野雅選手が、メダル候補として上がっています。
また、前回ソチオリンピックで銀メダルを獲得した平野歩夢選手が、13日火曜日に空中でのアクロバッティックな技に、期待がかかっています。
どちらにしても9日から25日までの2週間が非常に楽しみですね。