数年前でした。

米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは、母を卵巣がん、叔母を乳がんで亡くし、自ら検査を受けて「BRCA1」の変異が見つかっています。

これは生まれつき「BRCA1」「BRCA2」に遺伝子変異がある人が、発症する遺伝性がんです。

この変異は卵巣がんのほか、乳がんの原因にもなるということです。

そこでその遺伝子の変異が見つかった段階で、乳房と卵巣を予防的に前もって手術で切除するそうです。

米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは、自ら検査を受けて「BRCA1」の変異が見つかったことで、あらかじめ乳房を切除したことで世界で話題となりました。

やはり手術するということは、仕事柄米女優ですからかなりの決断がいったことと思います。

遺伝性国内初治療薬承認申請する

 

英製薬大手「アストラゼネカ社」の日本法人(本社・大阪市)が、遺伝性卵巣がんの治療薬を、審査を行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)に承認申請をしたことを、発表いたしました。

これらの遺伝性がんの薬の申請は、国内では初めてで画期的な出来事といえるでしょう。

早ければ来年前半に、承認される見通しだということです。

出典:読売新聞8月8日朝刊より

 

遺伝性卵巣がんとは?

遺伝性卵巣がんとは、生まれつきBRCA1,2に遺伝子変異がある人が、発症する卵巣がんのことを言います。

年に約1万人が新たに患う卵巣がんのうち、全体の約10%を占めているそうですね。

悪性度が高く、進行も速いのが特徴です。

遺伝子変異がある人の発症リスクは、変異がない人に比べて最大で40倍高いといわれています。

遺伝性がん(腫瘍)にはほかに、大腸や子宮など様々な臓器にがんが発症する「リンチ症候群」、乳がん、白血病などを発症する「リンチ・フラウメ二症候群」などがあります。

 

遺伝性がん 国内初治療薬「卵巣」対象においての投薬の流れ

 

まずこの遺伝性がんの申請は、国内でははじめての出来事ですが、早ければ来年前半には承認がおりる見通しだということです。

患者さんにとっては、画期的な朗報といえるでしょうね。

では、遺伝性治療薬の「オラパリブ」(一般名)の投薬の流れを、説明したいと思います。(図参照)

最初、患者さんは薬の使用前に、投薬の対象であるかどうかの判定がされます。

次に「BRCA1,2」の変異を調べる遺伝子検査を受けます。

陽性と判明した場合、「オラパリブ」投与を行います。

ただし、この治療薬「オラパリブ」(一般名)は、「BRCA1」「BRCA2」という遺伝子に変異がある、遺伝性卵巣がんの再発患者が対象の飲み薬で、1日に2回服用となっております。

この薬の特徴としまして、がん細胞のみを標的にするため、従来の抗がん剤より副作用が少ないということです。

欧米では2014年末に承認されています。

朗報!遺伝性卵巣がん 国内初治療薬来年承認【華やぐ美V1ブログ】まとめ

治療薬「オラパリブ」(一般名)の申請は、7月末までに出されているそうですよ。

なので審査を行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)での審査期間は、9か月間程度とみられていますので、早ければ来年早々に承認される可能性が高いということです。

したがって、有効な治療法がない患者さんのニーズに応える薬となるよう、期待されているということですね。

日本婦人科腫瘍学会の青木大輔・服理事長は、「婦人科腫瘍専門医への研修を通じ、遺伝を考慮した適切な説明方法を周知し、遺伝カウンセリングの体制の充実を呼び掛けていきたい」と語られていました。

どちらにしても日本では、これから医療分野で最先端の技術を、「医療立国」として発進していくのではないでしょうか。