40歳を超えるとなんとなく体がだるいとか、ちょっとしたことでイライラしたり怒りっぽくなったりとか、こんなこと毎日の暮らしの中で増えてませんか?
これって結構まわりや子どもに当たり散らしていることが多いんですよね。
知らず知らずのうちに、何もかもが思い通りにならず、ストレスが溜まっていくんです。
いままで整理整頓されていた頭の整理棚が、一気に崩れ落ち足の踏み場もないくらいに・・・。
自分でも何から取り掛かったらいいかわからない状態になって、にっちもさっちもいかなくなる。
病院に行くほどでもない。
だけど自分の力ではどうすることも出来ない。
しかしですね、それが自分の力でできるんです。
そのやり方さえわかって、効果がいつの間にかでてたらどうですか?
そんなあなたと同じ症状を経験した私が、ちょっとしたツボを押すことによって、毎日実行してきた簡単ツボ対処法をご紹介します。
目次
手のツボで更年期障害を改善する!
更年期障害の気になる症状の手のツボ対処法
体が疲れたりイライラしたり、なんとなく体調がすぐれないといったとき、ツボ刺激は有効だということご存知でしょうか。
当時、私は仕事がうまくいかず、子どもは手がかかる、夫は非協力的、お金は出ていくばかりで、常にイライラしていました。
病院に行くほどでもなく、かといって休むわけにもいかず、ストレスはたまる一方。
そういう中でふとテレビを見ていると、『手のツボを押して更年期障害を改善しよう!』という番組があったのです。
私はこれだ!と思い思わず飛びつきましたね。
手と腕のツボは、ツボの効能さえ把握すれば、誰でも気軽に押しやすい「便利な医学」でした。
特に疲れているときなどは、無理な態勢にならなくとも椅子に座りながら、もしくは寝ながらリラックスした状態でツボを押すことができますので、ツボと上手に付き合っていったらいいのではないでしょうか。
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ツボの基本的な知識
東洋医学では、体の内部の『気』=エネルギーと『血』=体液がが循環しており、この両者で体のバランスを保っています。
病にかかった場合、何らかの理由により『気』と『血』の循環が低下し、経路が遮断することになります。
そこで経路の流れを改善し治療するのが、手の甲と手のひらにあるツボを刺激することから始まります。
手のひらは体内の器官を指し、手の甲は骨や関節がメインとなっています。
では手のひらと手の甲の名称を図で示します。
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手の甲 1= 商陽 2= 二間 3= 三間 4= 合谷 5= 陽こく 6= 関衝 7= 液門 8= 中渚 9= 陽池 10= 少衝 11= 少沢 12= 後こく 13= 腕骨 14= 陽谷 |
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手のひら
15= 少商 16= 魚際 17= 太淵 18= 中衝 19= 労宮 20= 手心 21= 大陵 22= 少府 23= 神門 |
ツボの効果的な刺激法は?
STEP1
● とりあえず押す ツボの位置を確かめそのあたりを集中的に押しもむ
STEP2
● イタ気持ちいいところを押す 痛いけど気持ちいい、そんな箇所を押す
STEP3
● 指ではなく腕で押す 指先ではなく腕全体で押すと、強く押しても指が痛むことはありません
■ 月経・生理不順・不正出血
【原因】
更年期障害での生理不順はたいていの場合は、ホルモンバランスの乱れから起こります。
これは普段の食生活や睡眠など、生活習慣が大いに影響するので、これらの見直しが必要となります。
また生理痛など痛みが激しい場合、我慢する人も多いようですが、定期的なことなので激しい痛みは辛いものです。
ツボを押すことでいくらか痛みは緩和されます。
実践することをおススメいたします。
【対処法】
生殖ゾーン(せいしょくぞーん):手のひらの小指の下のゾーン。卵巣や子宮に関連した症状。ホルモンバランスを整える作用がある。ここを押す。
合谷(ごうこく):万能なツボ。親指と人差し指が交わるくぼんだところを押す。ここは鎮痛作用があり生理痛も緩和されます。
刺激ポイント
■ のぼせ・ほてり
【原因】
のぼせやほてりは自立神経が大きく関係しています。
自律神経には車で例えると、アクセルをかける交感神経とブレーキをかける副交感神経があります。
のぼせやほてりは、そのうちの交感神経ばかりが強く働くことで、基礎代謝機能や血圧が上がり、ホルモン分泌が活発になる状態を言います。
外的環境例えば人込みや猛暑の屋外など、ストレスで自律神経が乱れるほか、自立神経失調症ものぼせやほてりの原因になります。
【対処法】
十宣(じゅうせん):手の指の先端すべてを、爪の先やボールオ円でチクチクと刺激をすることで、頭部に上がった血液を末端に循環させる。
商陽(しょうよう):人差し指の爪の親指側の付け根。胃と腸の働きを高め、体の代謝を整える。
指間穴(しかんけつ):それぞれの指と指の間。指の股のところを親指と人差し指で挟んで押しもむ。
刺激ポイント
■ 頭痛
【原因】
日本人は頭痛持ちの人が、一種の国民病ともいわれています。
そういう私も頭痛持ちで、鎮痛剤が手放せないほどに辛い日々を送ったことがあります。
そこで頭痛には2つのタイプがあります。
一つは極度の緊張などの精神的な原因から、頭全体のバランスが乱れて痛みを伴うものを『緊張型頭痛』といいます。
二つ目は頭の片側からこめかみにかけて脈打つようなズキズキ、ガンガンと痛む片頭痛や、風邪や二日酔いの時に起こる頭痛など『拍動性頭痛』があります。
どちらの頭痛も、頭を良くもんでこりをほぐし、血のめぐりをよくすると痛みをやわらげることが出来ます。
仕事だけでなく、ゲームや携帯電話など、電子画面を長時間見続けるなどの習慣は、目の神経や筋肉を硬くし、頭部全体の血行を滞らせます。
どうしても長時間しなくてはならないときは途中休憩をし、血行を良くするツボを刺激するようにしましょう。
【対処法】
全体点(ぜんたいてん):親指と人差し指の中間。頭部全体が痛むときは、やや人差し指側を1~2分押す。
前頭点(ぜんとうてん):人差し指の第2関節の横。やや親指側を1~2分押す。
頭頂点(とうちょうてん):中指の第2関節の横。頭の上から痛みを伴う場合は1~2分押す。
片頭点(へんとうてん):薬指の第2関節小指側の横。片頭痛に効果的。
後頭点(こうとうてん):小指の第2関節の横。頭が重い、鈍い痛みを感じるときに刺激を与えるとよい。
刺激ポイント
■ イライラ・ヒステリー
【原因】
誰でもイライラすることはありますよね。
物事が思い通りにならないときや、人間関係がうまくいってないとき、仕事がはかどらないときなど、身の回りの様々なことが原因でイライラは起こります。
しかしそのような要因がないのに、なんとなくイライラする場合もあります。
これらは、生理や更年期障害などでホルモンバランスが乱れていたり栄養不足であったり、睡眠が十分にとれていなかったりすることに起因しています。
イライラするだけならまだしも、症状が重い場合は食欲の低下や肌荒れ、頭痛、肩こりなどを引き起こす場合もあるので、あまり甘く考えない方がいいでしょう。
イライラしてどうしようもないときは、とにかく心を落ち着かせることが先決です。
ゆっくり休養すると同時に、高ぶった神経を抑えるツボを刺激してみましょう。
【対処法】
神門(しんもん):手首のシワの小指側にあるくぼみ。神経を鎮める効果がある。
手心(しゅしん):手のひらの中央のくぼみ。腸の働きを高め、気持ちを前向きにさせます。
中衝(ちゅうしょう):中指の爪の付け根(人差し指側)。血の巡りを良くし、気持ちを落ち着かせる効果があります。
少衝(しょうしょう):小指の爪の付け根(薬指側)。この位置も気持ちを落ち着かせ、イライラを軽減させる効果があります。
刺激ポイント
■ 冷え性
【原因】
冷え性は、血液の循環が滞ることにより起こります。
体には外気の温度に適応するために、血液の量や流れを調整して、体温を適切に保つ働きがあります。
この機能に問題が生じると、部分的に血液量が不足して「冷え」の症状になるのです。
冷え性はその症状自体が辛いばかりか、様々な不調の原因にもなります。
肌荒れや疲労感といった比較的身近な症状から、風邪や胃腸の障害、生理痛や子宮筋腫・子宮内膜症・さらには不妊症や更年期障害の原因にもなる恐れがあります。
冬場だけではなく、冷房を使う夏場でも冷え性は起こるので、血流を改善するツボを刺激して体を温めましょう。
それに加え、入浴や運動で毎日定期的に体温を上げるようにしたり、重ね着をして体を冷やさないようにする、たべものや飲み物を摂るようにしましょう。
【対処法】
命門(めいもん):小指の第2関節の中央部分。やや強めに押すしたり、もんだりして血行が良くなり温まります。
指間穴(しかんけつ):指の股の手の甲側。反対の手の親指と人差し指で強めにはさみ、引っ張って離すことを3~5回ずつ行う。
陽池(ようち):手首の甲側の横しわの中央にある。ホルモンバランスを整えたり、冷えが原因の生理不順などを改善します。
刺激ポイント
■ むくみ
【原因】
むくみは水分の代謝がうまく働かず、余分な水分が細胞の周辺にたまることで起きます。
水分を摂りすぎた翌日は顔がむくんだり、長時間立っていると足がむくんだりします。
これらは一過性のもので、しばらくすると自然に治りますが、高血圧や腎臓病、妊婦、生理などの場合は慢性的に起きることもあります。
【対処法】
労宮(ろうきゅう):手のひらのほぼ中央に位置し、手相でいう「頭脳線」の中間にあるツボ。心臓の働きを高めて、むくみを解消する。
合谷(ごうこく):さまざまな症状に効く万能なツボ。親指と人差し指が交わるくぼんだところを押す。
少衝(しょうしょう):小指の爪の生え際で、薬指側にある。血液循環の調子を整える。
少沢(しょうたく):少衝の反対側にある。腎臓の働きを高めて、尿の出をよくする。
刺激ポイント
その症状更年期障害では?イライラ・頭痛【簡単ツボ対処法】まとめ
女性の体は年齢とともにホルモンの分泌が減少し、やがて閉経を迎える時期が必ずやってきます。
50歳前後の日本人の女性が、閉経を迎える平均的な年齢だそうです。
閉経の前後には女性特有の様々な症状が現れますので、ご自分の体に合った対処法を心掛けるといいのではないでしょうか。