玉ねぎは、血液をサラサラにする健康に良い野菜として知られていますよね。
しかし、普段捨ててしまう「皮」にもびっくりするような健康効果があること、ご存知でしょうか。
玉ねぎの皮には、「ケルセチン」というポリフェノールの一種が、豊富に含まれているんですよ。
ではこの「ケルセチン」のことをもう少し詳しく調べてみることにします。
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目次
認知症の予防や改善に役立つ玉ねぎの皮
私たちは、呼吸で取り込んだ酸素の一部は、活性酸素になるということ、ご存知でしょうか。
この活性酸素は、体内で他の物質と結びついて酸化させる性質があります。
酸化すると、例えば鉄を長期間空気に放置しておくとサビつきますよね。
体内でも活性酸素がたまると、このような状態が引き起こされると考えてください。
すると酸化した釘はサビ状態が進むと、茶色くなってボロボロになりますよね。
これと同じで人間も体内で酸化が進むと、老化が進んだり、病気を引き起こしたりすると考えられています。
活性酸素を取り除く抗酸化力の玉ねぎのケルセチン
活性酸素を最も抑えてくれるのが、玉ねぎに豊富に含まれているケルセチンなのです。
しかも可食部分だけにケルセチンが、豊富に含まれていると思われていましたが、どうもそうではないようです。
大量に捨てる玉ねぎの皮に、玉ねぎの食べられる部分よりも、なんとはるかにケルセチンの量を含んでいるそうです。
玉ねぎの種類や栽培法、収穫時期によって異なりますが、皮には可食部分より20~30倍ものケルセチンが含まれています。
脳に最も効果作用があるケルセチン
人体の中には、重要な部位である脳へ有害な物質が入らないようにするための、門番のような仕組みがあります。
この仕組みは「血液脳関門」と呼ばれているそうです。
ケルセチンは、この血液脳関門をスムーズに通過できる唯一の成分だということです。
そこで井上節子教授は、粉末にした玉ねぎの皮を、量を変えてマウスに餌を与えた場合の、酸化抑制力の実験をしました。
その結果が上の表ですが、これから玉ねぎの皮を与えたマウスと、与えなかったマウスと比べてみました。
いずれも与えたマウスの方が、脳内の過酸化脂質の濃度が低くなっていることがわかりました。
これは、玉ねぎの皮に含まれているケルセチンが、脳へ達して抗酸化力を発揮し、脳細胞の酸化・変質をつきとめたからだと推察できます。
ということは、現在アルツハイマー認知症の患者さんは、脳内で過酸化脂質が増加していることが確認されていますので、玉ねぎの皮は、認知症をはじめとする脳の老化の予防・改善に大いに役立つ可能性があるということがわかりました。
ケルセチンは体内で効率よく抗酸化力を発揮
玉ねぎの皮には、鉄分が白い可食部分の9,42倍も多く含まれています。
実はケルセチンは、それ単体ではさほど抗酸化力はありません。
体内で鉄や銅などと共に存在することで、はじめて抗酸化力を発揮するのです。
玉ねぎの皮には、ケルセチンと鉄の両方が含まれていますので、体内で効率よく抗酸化力を発揮してくれると考えられています。
ケルセチンは糖分と合わせると吸収がよくなる
ケルセチンは糖と結びつくことで、体内で吸収しやすくなります。
それをケルセチン配糖体といいますが、むしろ糖と合わせて取った方がよいと思われます。
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玉ねぎの皮で作ったお茶の作り方
■ 材料:玉ねぎの皮・・・・2個分の皮
水・・・・・・・・1リットル
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❶ 軽く水洗いした玉ねぎ2個分の皮を用意する |
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❷ 水1リットル用意する |
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❸ 鍋に水と玉ねぎの皮を入れ、弱火で煮、沸騰したら、そのまま弱火で10分間煮出す。(鍋はホーロー鍋がよい) |
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❹ 煮た皮はざるでこして、容器に移し替える。祖熱が取れたら冷蔵庫で保管する。 |
■ 飲み方
- お茶代わりにそのまま飲む。
- 温めても、冷やしてもよい。
- 1日に飲む量は、目安としてコップ1~2杯。
- 砂糖やはちみつなどで甘味をつけてもよい。
- いつ飲んでもよいが、空腹時に飲むのが、ケルセチンの吸収がよくなる。
玉ねぎ皮茶の効果
私事で恐縮ですが、4年前から高血圧症で2か月に1回通院しています。
それに便秘症で、以前は4~6日はなくても平気でした。
この玉ねぎ皮茶を知ってからというもの、血圧は平常値で安定してますし、それよりなにより便通がよくなり、朝からすっきりして、体調がすこぶるいいですね。
朝から健やかというのは、なんにましても気分がいいですし、仕事がはかどるんですよね。
ちょっと玉ねぎの皮の香りが後味に残りますが、砂糖やはちみつを加えると、飲みやすくなります。
更年期の方や、チョッと体の調子が悪いなと思ったら、簡単だしかなりお得な皮茶だと思いますよ。
まぁー、騙されたと思って飲んでみてください。
こんなに体にいいなんて、思ってもみませんでした。
ぜひおすすめいたします。
玉ねぎの皮の力はすごい!その効能は?認知症の予防に最適 まとめ
玉ねぎがこんなにも捨てるところがないなんて、びっくり仰天でした。
それに料理に利用できる献立が、結構いっぱいあるんですよね。
また、玉ねぎで作ったドレッシングは、血管の内側にある血管内皮を柔軟に伸縮させ、血液の流れをスムーズにしてくれます。
私も玉ねぎ酢や玉ねぎ皮茶を飲むようになって、体の調子がよくなりました。
また、お金と時間がかからないというところが、とても満足しています。
もともと玉ねぎの皮なんて、捨てるものでしたから、こんなに体にも、家計にもいいなんて、今までのこと,なんてもったいないことしていたんだろうと思いました。
皆さんも玉ねぎを見直してみませんか?
もしかすると玉ねぎの恩恵は、さまざまなところに笑顔を作ってくれますよ!(\^0^/)
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