30代の息子が顔をゆがめて、足を引きずって会社から帰ってきました。

思わず「どうしたん???」

「親指の付け根が腫れてごっつういたいねん・・・」

早速病院に行ったところ、『痛風』だということがわかりました。

「先生から言われたんだけど、ビールをしょっちゅう飲んでないか?」と。

「俺、アルコールはほとんど飲まないし、なんかプリン体がどうのこうのといってたけど・・・」

 

痛風は、昔から王様病と言われていることご存知でしょうか?

グルメや大酒飲みの中年男性に多くみられる症状だそうですよ。

 

 

目次

痛風の薬を飲み続ける前にあなたにできる対処法

痛風の痛みは半端じゃない!

「ある朝、猛烈な痛みで目が覚めたんです。前日にかなり深酔いしていたので、どこかに足をぶつけて指の骨を折ったのかと思いましたね」とは、54歳のAさん曰く。

一度、猛烈な痛みを経験した人は、悪夢の再来をなんとしてでも避けたいようで、薬を手放せなくなるようですよ。

東京慈恵会医科大学名誉教授の細谷龍男氏が語る。

「痛風関節炎は最初に起きてから、いったん症状は治まります。しかし1年が経つとまた起きて、その間隔がどんどん短くなっていく。しかも最初は1週間ほどで治まるのですが、再発を繰り返すうちに、1ヶ月もの間痛みが続くようになる人もいますね。」と。

さらに「尿酸値が高いまま放っておくと腎障害や心血管障害が進行します。腎障害は最初のうちは症状も出にくいので、後になってすごく困ることになりかねません」

まるで骨が折れたような激痛が、より短い周期でしかも長期間襲ってくるということです。

 

痛風の原因は?

痛風の原因は尿酸という物質で、血液中の尿酸(細胞の新陳代謝によってできた老廃物)が異常に多くなることが原因です。

そこで、主に関節部分が腫れたり、炎症をおこす障害となります。

痛風の初期症状は、足の親指の付け根が赤く腫れあがり、激しく痛むのが大半ですね。

放置すると数日から1週間で軽くなりますが、また痛みが始まり(このサイクルには個人差はありますが)、再度繰り返すことになるでしょう。

さらに何もしないで放置すると、腎不全や虚血性心疾患、脳血管障害などの合併症をもたらす危険をはらんでいます。

このような合併症を併発させないためにも、尿酸値をコントロールして痛風治療をすることが大切です。

同時に、体内で尿酸を生成しやすい食物(肉類や豆類)を食べ過ぎないことや、尿酸の排泄を悪くするアルコールを控えるなど、食生活の改善が不可欠です。

 

自分でできる痛風の対処法

 

  • 1日2リットル水を飲みましょう!

尿酸の排泄をスムーズにするために、1日2リットル以上の水(またはお茶)を飲むようにしましょう!特にアルコールを飲んだ後は、水をたくさん飲むようにしましょう。水分を取りやすくするために、運動をしてたくさん汗をかくことも大切です。

  • 手と腕のツボを刺激してみましょう!

刺激ポイント

■ 陽池(ようち):手首(手の甲)のシワの中央部分。代謝を改善し、排泄を促進する効果があります。

■ 曲池(きょくち):肘を曲げたときにできるしわの親指側にあるくぼみ。消化器系全般の症状に効果があります。

 

痛風の薬を飲み続けないであなたにできる適切な対処法は?まとめ

痛風に初めて発症した人は、尿酸の薬を飲むタイミングも重要だということです。

痛いからといって急に尿酸値を下げる薬を飲み始めると、かえって発作が激しくなる場合がありますので気をつけてください。

なので薬を飲むのは必ず痛みが治まった後に、少量から飲み始めなければなりません。

痛みを抑えたくて気がはやるかもしれませんが、最初はじーっと我慢することです。

それと並行して手と腕のツボを押して、普段から予防することを心掛けましょう。

再度言いますが、1日に2リットルの水を飲むことを忘れないようにしてください。

それと食事療法は最も大事ですので、生活習慣を変えて尿酸値を下げるよう努力しましょう。

太っている人は、体重を減らすのがいちばんいいです。

お酒は毎日飲む人と飲まない人とでは、1回の量にかかわらず毎日飲む人の方が、尿酸値が上がりやすいので要注意です。

アレキサンダーやカエサルも悩まされた「贅沢病」だそうですので、その恐ろしさも「帝王級」といわれています。

普段の食生活習慣から改善するよう始めてみましょう!